普段はテレビや映画の中のお話で、関わることが少ない「探偵」の世界。でも、世の中に数多くの探偵が存在するということは、一定数の「依頼人」が常に存在していることに他なりません。今回は一般的にはあまり馴染みが無い「探偵」について解説します。

探偵の料金ってどうやって決まる?

あなたの周辺で探偵に仕事を依頼したことが有るという人はいますか?平成26年の調査では、全国に法人・個人を合わせて5,688の業者が存在します。これだけの業者がいる以上、身近な誰かが探偵を雇っていても不思議では有りません。でも、仮にそうだったとしても大抵の場合、人にペラペラ話すことは少ないはずなのでなかなか気付かないですよね。

そして、いくら位の費用が必要なのかも気になるところですが、一口に探偵の仕事といっても、その内容は人捜し、浮気調査、ストーカー調査、盗聴器探し等々と多岐にわたる上に案件毎の調査方法や必要な期間等も様々な為、料金についてひとくくりにすることは困難です。

法的に上限額が決められているわけでも無いので言わば「言い値」の部分も多く、業者間でも大きな隔たりが有ります。とはいえ、基本的な料金の内訳は各社似た様なもので、一般的に調査料金、手数料、必要経費、成功報酬等となっていてます。

■調査料金:着手金・人件費・危険手当等
■手数料:報告書作成費等
■必要経費:交通費・通信費・宿泊費等
■成功報酬:調査結果に応じて支払う報酬

この中で、手数料や必要経費は基本的に実費、また、成功報酬は依頼内容によってかなり幅が有ります。しかし、調査費用の中で大きな割合を占める「人件費」については参考になる数字が有ります。

東京都調査業協会の資料によると、東京都内の業者が受け取る人件費は、1時間あたり20,000円~25,000円(調査員2人の場合)が最も多くなっています。一概には言えませんが、この金額が料金の妥当性を計る一つの目安になります。

探偵と聞くと思い浮かぶのが、「浮気調査」かもしれません。浮気相手へ慰謝料の請求を考えている方であれば、その調査によって、進展があることは間違いないでしょう。調査を依頼する場合、かかる費用は、一体どのくらい!?興味ありますよね!とても気になる部分だと思います。探偵へ依頼する際の、かかる調査料金について、調べてみました。

実際に「人捜し」を依頼したい時は?

では実際に依頼したいときにはどうすれば良いのでしょうか?人捜しの場合、一般的には次の様な流れになります。

①ホームページ等で調べた業者に電話やメールで問い合わせる。
②面談もしくは電話等で詳細確認やカウンセリングを行い、業者が見積もりを提示する。
③調査内容や料金に納得したら、契約。業者によってはこの段階で料金の半金を支払うことも有る。
④調査開始。調査状況によっては話し合いの上、期間延長することも有る。
⑤調査終了、結果報告。目的の人物が見つかれば成功報酬が発生する。
⑥調査報告書を確認の上、料金を支払う。
⑦業者によっては必要に応じて、法的手続きの為の相談を受け付けるところも有る。

そして、料金については先程お話しした通り業者毎に大きく異なりますが、参考として、ホームページに料金を掲載しているところで見てみると、150,000円~400,000円となっています。この金額の幅は目的の人物を発見する為の情報(量・質)の違いによるものです。

料金表で比較出来ない?

こうしたホームページを見て料金表を比較すれば良いと考える人も多いと思いますが、残念ながら全体としては、料金表を表示している業者はあまり多く無い為、十分な比較が出来るとは言えません。

公表している業者が少ない理由は、依頼内容が人によって様々で、かかる費用について明確にまとめづらいことに加えて、公表することで、単純な価格競争になってしまうことを防ぎたいという思惑も働いているからです。

料金を公表している業者だけで比較することも一応出来ますが、実際に依頼する際には、こうした業者以外にも問い合わせをした方が比較材料が多くなり、結果としてより良い業者にたどり着く可能性が高くなるようです。

急に夫がスマホにロックをかけるようになった…「浮気されてるかも」と思い始めると、どんどんつらくなりますよね。ドラマの証拠写真を突きつける場面を見て、いよいよ自分も…そう思ったとき頼りになるのが探偵事務所です。しかし、身の回りに聞ける人はそういません。情報をまとめてみました。

依頼する時に気を付けることは?

依頼時に特に気を付けることは、当然ですが、「悪質業者」を選んでしまわないことです。探偵という職業に胡散臭さを感じる人は多いと思いますが、残念なことにその印象通りの悪質業者も一定数存在し、様々な事件を起こしています。

【事例11】
調査会社経営者が、平成14年5月、被害者が女性と写っている写真を提示した上で、この女性がヤクザの女である旨を伝えて脅迫し、金員を喝取しようとしたが、その目的を遂げなかった。
(恐喝未遂、平成14年6月検挙・静岡県警察)

【事例12】
調査会社の従業員が、被害者の不正行為に関する調査依頼を引き受けたことにより、平成14年10月中前後6回にわたり、当該被害者を脅迫し、意 に反して「お金を騙し取りました」等と虚偽の自白をさせ、その都度自らが捏造した供述書なる文書数通の末尾に署名・押印させた。
(強要、平成15年10月検挙・大阪府警察)

【事例13】
調査会社の従業員が、平成16年9月、被害者が職場の同僚と不倫関係にあることを知り、そのことを理由に脅迫し、金員を喝取しようとしたが、被害者が警察に届け出たため、その目的を遂げなかった。
(恐喝未遂、平成16年9月検挙・埼玉県警察)

【事例14】
調査会社の経営者らが、平成16年11月、被害者が女性とラブホテルを利用している状況を撮影し、その写真を同人が経営する事務所に投函して不倫事実暴露を名目に脅し、20万円を喝取した。
(恐喝、平成16年11月検挙・福岡県警察)

また、この様な「犯罪」とまでは行かなくとも、不当に高い料金を請求したり、実際には調査していないにもかかわらず、虚偽の報告書を作成して料金を請求したりする業者もいます。

こうした業者に引っかからない為には、次の様なポイントのチェックが重要です。

◆そもそも事務所が存在しているのか?(要訪問)
◆探偵業法で義務付けられている「探偵業届出証明書」が事務所に掲示されているか?
◆探偵業法で義務付けられている重要事項説明や契約書の交付が行われているか?
◆ホームページに掲載する等、料金を公開することに積極的かどうか?

これらに明確に反する場合は、悪質な業者の可能性が高くなります。更に、複数の業者に相談して比較することで、業者毎の対応の違いに気付くことも有ります。

最後に

初めにお話した通り、「探偵」に仕事を依頼する機会は普通はなかなか無いと思います。ですが、もし頼むことが有るとすれば恐らくそのタイミングは突然訪れます。

その際に大事なことは、慌てること無く情報を収集し、料金を含め優良な探偵業者に依頼することです。トラブル解決の為の相談が、更なるトラブルに発展する様なことは絶対に避けなければなりません。